
10月9日はジョン・レノンの誕生日。
大げさに言えば、中学2年のコヨーテのその後の人生の指針となった人の一人です。
(もう一人はもちろん、ポール・マッカートニー)
ジョンについては、世界中の人々が語り尽くしてきました。
なので今日はあえて「極私的お誕生日会」として、コヨーテにとって特に思い入れのある曲を並べてみます。
She Loves You
最初に覚えた“でたらめ英語”
幼稚園か小学校低学年のころ、リアルタイムで(と言っても何を言ってるか全然わからず)聞いていた。
「りーびん、いぇーいぇーいぇー」と歌っていた記憶があるので、もしかするとドイツ語版だったのかもしれない。
当時はジョンの曲だと思い込んでいたけれど、完全な共作らしい。
そんなことはどうでもよくて、とにかくこの曲の「勢い」と「幸福感」が、音楽の魔法そのものだった。
Strawberry Fields Forever
大人になって、やっとわかった曲
言わずと知れたジョンの代表曲。
最初に聴いたときは「なんか不思議な曲だな」としか思わなかった。
でも、大人になって改めて聴くと、この曲がどれほど“現実と夢の境界”を描いているかに気づく。
A Day In The Lifeと並んで、ジョンがロックを芸術に変えた瞬間だと思う。
Mother
あの日のラジオ、こたつの中で
1980年12月8日。
もう45年も前のことだが、FMの追悼特番で最初に流れたのがこの曲だった。
重々しい鐘の音から、ジョンの絶唱──。
こたつにくるまって聴きながら、17歳のコヨーテは「こういうのを放心状態というんだな」と思った。
心にぽっかり穴があく、とはこのことだ。
(Just Like) Starting Over
始まりの序曲
その10年後、コヨーテは結婚した。
披露宴のオープニングはこの曲に決めていた。
活動再開を告げる記念碑的アルバムの冒頭を飾る曲。
「さあ、また一緒に歩き出そう」というメッセージに惹かれた。
後で「ポールに宛てた曲では?」なんて説を知って、なんとも悲しすぎるではないか。
いや、よくこんな曲を結婚式に選んだものだ(笑)。
コヨーテの締めくくり
ジョンの曲は、どこか未完成のまま残されているように感じる。
それが彼らしいし、私たちに“続き”を想像させる力でもある。
Beatlesを超えて、時代を超えて、
今日もコヨーテの中でジョンは歌い続けている。

