
10月2日はスティングの誕生日。
74歳になった今もバリバリ現役でツアーを回っているんだから、本当にすごい人だ。
スリーピース・バンドってやっぱり痺れる。音数が少ないからこそ、一人ひとりのキャラがむき出しになる。ジャム、ニルバーナ、ラッシュ、クリーム、ジミヘン&エクスペリエンス…。みんな三人でデカい音を出してた。もちろんポリスもその代表格。スティングはベースを抱えて歌い、さらに曲まで書く。そりゃ存在感あるわけだ。
今日はポリス時代から3曲、ソロから2曲、それに代表的な1曲を足して、スティングの多面性をざっくり振り返ってみる。
ポリス時代:三人だからこその迫力
ちなみに、ポリスを語るときに忘れちゃいけないのがドラムのスチュアート・コープランド。あの暴れ馬ドラムについては、以前こんなことも書きました👇
👉 スチュアート・コープランドの記事(note)
それではスティング目線で選んだ3曲を。
Roxanne (1978)
最初の衝撃。切なくも力強いメロディに、観客が「ロクサーヌ〜!」と叫ぶライブの一体感。三人しかいないのに空間を埋め尽くす迫力はスリーピースならでは。
Synchronicity I (1983)
疾走感の中に不協和が混じる、後期ポリスの実験的ナンバー。聴いてると「凶暴なジャズマンがロックに乱入してきた」ような緊張感がある。
Reggatta de Blanc (1979)
インストだから三人の掛け合いが丸見え。レゲエを土台にしつつ、ジャムのように暴れる瞬間が最高。ポリスの骨太さを一番わかりやすく感じる曲だと思う。
ソロ時代:知的で自由な冒険
Englishman in New York (1987)
「I’m an alien, I’m a legal alien…」のフレーズでおなじみ。異邦人の孤独をジャズやレゲエで彩った、ソロ初期の代表曲。ちょっとしたユーモアも効いている。
Bring On the Night(ソロ・ライブ版)
もとはポリス時代の曲だけど、ソロでジャズ編成のライブに組み込んでから本領発揮。大人数のバンドを従えて、自由に広がっていく演奏はまさに「ジャズマン・スティング」を感じる瞬間。
Fields of Gold (1993)
金色の麦畑を舞台にした、静かなラブソング。派手さはないけれど、じわじわ沁みる名曲。あのマッカートニーがリスペクトしたという逸話も納得。
最近のステージ
2025年9月、日本でも「Sting 3.0」ツアーがあった。東京や神戸ほか各地を回り、ポリスとソロをミックスしたセットリスト。海外レビューでは「三人編成だからこそシンプルで即興的」「声量も健在」との声が多かった。観客は懐かしさと新しさを同時に楽しめたみたいだ。
コヨーテのまとめ
スリーピースで爆発していた若き日のポリス、そしてジャズやポップを自由に往復したソロ。どちらもスティングらしさに満ちている。
74歳を迎えた今もなお、曲を聴き返すたびに新しい発見があるのは、その音楽がまだ生きている証拠だと思う。
あなたの好きなStingは?


