
こんにちは、コヨーテです。
昨年、定年を迎えて再雇用となったのを機に、確定拠出年金を解約。虎の子の退職金2,500万円を、自分の判断で運用し始めました。
世間では新NISAの話題で盛り上がっていますが、実際に始めてみると「これは学びが多いぞ…」というのが正直な感想です。
今回は、その中でも十人十色の戦略と結果がある個別株投資について、私の実体験を交えてお話しします。
退職金ポートフォリオの中身
まずは現状の資産配分をご紹介し
ます。
• SCHD(米国高配当株ETF):1,200万円
• ゴールド(ETF):200万円
• 米国超短期債ETF:300万円
• S&P500インデックス:100万円
• FANG+:100万円
• 日本高配当株:100万円
• 預金:500万円
安定性と成長性のバランスを意識しながら組んでいますが、その中で一番試行錯誤しているのが日本の高配当株ポートフォリオです。
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個別株投資で意識したこと
投資の目的は人それぞれ。
短期間で資産を増やしたい人もいれば、インフレに備えて安定運用を目指す人もいます。キャピタルゲイン重視なのか、インカムゲイン狙いなのかによっても戦略は変わります。
私の場合は、退職金を数年後から取り崩すことを前提に、**「リスクは抑えつつ、成長性と利回りの両立」**を目指しました。そこで、自分で高配当株ポートフォリオを組むことに。
銘柄選定の基準は、投資を始めるきっかけをくれたYouTuber「節約オタクふゆこ」さんの動画を参考にしています。
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銘柄選定基準(日本株)
• 配当利回り:3.5%以上
• 売上高:前年比100%以上
• 売上高営業利益率:10%以上
• 流動比率:200%以上
• ROE:8%以上
• 自己資本比率:50%以上
• 営業CF:常にプラス
• 配当性向:30〜50%
• EPS・BPS:右肩上がり
• 負債が増えていない
• 配当金が右肩上がり
• 赤字・減配がない
これらをYahoo!ファイナンスで一つずつ確認して、候補を絞っています。
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高配当株ポートフォリオの意外な落とし穴
高配当株は魅力的ですが、調べていて「これは気をつけないと」と感じた点がいくつかあります。
1. 高配当=安全ではない
利回りが高すぎる銘柄は、株価下落や業績悪化によって「見かけだけ高配当」になっているケースがあります。
2. 成長性を犠牲にするリスク
高配当株に偏りすぎると、株価の値上がり益が小さくなり、長期的にはインフレや増税に負ける可能性があります。
3. 減配ショック
減配がされると株価が急落することが多く、利回り計画が一気に崩れます。
4. 業種偏りの危険
日本の高配当株は金融・商社・通信など特定業種に集中しやすく、不況時にまとめて業績が落ち込むことがあります。
5. 税金の壁
配当には国内株で20.315%の源泉徴収がかかります。外国株は現地課税もあり、手取りは想定より減ります。
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次回予告
次回は、私が組んでいる日本高配当株ポートフォリオの具体的な銘柄と選定理由をお話しします。
「利回りは高いけど実は危ない株」や「買ってよかった銘柄ベスト3」など、退職金運用のリアルも交えてお届けします。