
「議員は多すぎる」「いや、少なすぎる」。
いろんな声があるけど、コヨーテ的には──ちゃんと働くなら数はどうでもいい。
ただ、感覚論だけではもやっとするので、他国との比較と制度のクセをざっくり整理してみよう。
日本は本当に多いのか?
日本の国会議員は衆議院465人、参議院248人、合計713人。
人口1億2500万人で割ると約17万人に1人。
比較すると:
• 🇩🇪ドイツ:約8万人に1人
• 🇫🇷フランス:約11万人に1人
• 🇬🇧イギリス:約10万人に1人
• 🇺🇸アメリカ:約55万人に1人
つまり、日本は中くらい〜やや少なめ。
「多すぎる」は数字的には錯覚に近い。
政党ごとのスタンス
• 自民党:削減に前向きなフリ。実際は地方票を失うのが怖くて慎重。
• 立憲民主党:定数よりも歳費削減・透明化を主張。
• 維新の会:「身を切る改革」でガチ削減派。
• 公明党:比例区を守りたいので削減に消極的。
• 共産・れいわ:少数意見の切り捨てに反対。
ざっくり言えば、**「削減派=人気取り」「反対派=少数派の保護」**という構図。
小選挙区制と「ゾンビ議員」
今の小選挙区+比例並立制は、
政権交代を起こしやすくした点では成功。
でも、
• 得票率4割で7割の議席
• 無風区の増加
• 敗者復活(ゾンビ議員)
と、民意がゆがみやすい仕組みでもある。
比例重複を禁止するか、惜敗率で制限するか──調整の余地は大きい。
ちなみに経済効果は?
正直、ほとんどない。
議員を50人減らしても、浮くのは年間25億円ほど。
国家予算110兆円の中では誤差。
つまり「お釣りの1円を数えてる」レベルだ。
それでも「身を切る姿勢」は政治的メッセージとして強烈。
信頼を取り戻す“象徴的改革”という意味では効果的かもしれない。
単なるポーズじゃないことを、よく見届けないといけないね。
コヨーテのひとこと
議員が多いか少ないかより、働いてる姿が見えないことが問題。
削るよりも、サボってる議員を可視化して淘汰するほうが早い。
「数」じゃなく「質」。
そこが変わらない限り、何人減らしても政治は軽くならない。

