
オアシスのフロントマン。90年代ブリットポップの旗手として、キャッチーなメロディと荒っぽいロックサウンドで世界を席巻。兄ノエルとのケンカも含めて“ドラマ込みのロックスター”。
兄弟ケンカと成功の裏側
幼少期からの火種
リアムとノエル、昔から火花散らしてました。両親の離婚、父親の暴力で家庭環境はスパルタ。同じ部屋で育ったため常に摩擦あり。酔っ払ったリアムがノエルのステレオに放尿した事件は、兄弟史に残る黒歴史。
リアムいわく「ノエルは世界一退屈な人間」──そりゃ仲良くなるの難しい。
キャラの違いがバンドを面白くした
ノエル=冷静な曲職人。リアム=ステージ上でのカリスマ+トラブルメーカー。
リアムは「俺は世界最高のボーカリストだ。証拠? オアシスの曲を聴け」なんて平気で言っちゃう人。
でもその自信と傲慢さが、曲に説得力を与えていたのも事実。
タイミングも最高だった
90年代UKはブリットポップ祭り真っ盛り。メディアは“新しいビートルズ”を探していた時代。そこに現れたオアシスは、キャッチーなメロディとリアムの悪ガキキャラで時代を支配。
記者会見でリアムが「ブラー?あんなのロンドンのヒップスター用おもちゃだろ」と煽るたびに新聞の一面に。
炎上商法、彼は天然でやってました。
破局と再結成まで
2009年、ノエルが楽屋で「もう無理」とギターを置いて脱退。リアムは「俺は残る。オアシスは俺だ」と言い放ったが、結局バンドは解散。
それでもリアムは10年以上、毎年のようにSNSで「Oasis再結成まだ?」と聞かれては「ノエルが謝ったら考える」などと毒舌回答。
そのリアムがついに兄と同じステージに立った2025年、世界中のファンが泣いた。
おすすめアルバム 4枚
1. Definitely Maybe(1994)
衝動と自信に満ちたデビュー作。「Supersonic」「Live Forever」。リアム曰く「世界でいちばん重要なデビューアルバム」。
2. (What’s the Story) Morning Glory?(1995)
ブリットポップの金字塔。「Wonderwall」「Don’t Look Back In Anger」など名曲の宝庫。ノエルは冷静、リアムは「俺が歌ってるから名曲なんだ」と豪語。
3. Be Here Now(1997)
すべてが過剰、でもそこがいい。コカインと成功に酔いしれた90年代をパッケージした一枚。
4. Heathen Chemistry(2002)
大人になったオアシス。兄弟の距離感も歌詞から透けて見える。アルバム制作中も口論ばかりだったとか。
復活ライブ Oasis Live ’25
2025年7月、カーディフ公演から始まった再結成ツアー。
ウェンブリー、マンチェスター、ヒートンパークとUK各地を回り、北米・アジア公演へ。
初日セットリストは「Hello」「Supersonic」「Some Might Say」「Don’t Look Back in Anger」「Wonderwall」「Champagne Supernova」。観客は大合唱。
リアムはMCで「みんな年取ったな!俺もだけど!」と茶化しつつも、声はしっかり出ていた。
東京ドーム公演も決定。日本のファンにとっては16年ぶりの“兄弟そろい踏み”です。
まとめ:不仲も含めてオアシス
リアムとノエルは仲良くできない。でもそのぶつかり合いが、オアシスの音楽を唯一無二にした。
53歳になったリアムは、声も少し渋くなったけど「俺はまだまだ現役、ロックンロールは死んでない」とステージで証明してくれる。
次は東京ドームで、リアムと一緒に「Don’t Look Back In Anger」をシンガロングしたい──そう思わせる最高の再結成劇。

