11/24──John Squire の誕生日に、Stone Roses を思い出す夜

11月24日はストーン・ローゼスのギタリスト、ジョン・スクワイアの誕生日。
ロックだのサイケだのハウスだの、いろいろ混ざったあの音の芯にあるのは、けっきょく彼のギターだと思う。

石と薔薇──ざらついた手触りなのに、匂いは甘くない。
このバンド、当時ロッキング・オンの増井さんがやたら褒めてたのを覚えてるけど、聴けばわかる。
ロックが「壁の向こう」に行きたがってた時代に、ど真ん中から一歩ズラして、サイケとハウスをぶつけてきた感じ。

オアシスも好きだけど、ストーン・ローゼスのような“酔いどれサイケ+ダンスの刺激”は唯一無二。
酒で言うなら、甘さに逃げないロングカクテル。最初から癖があるのに、気づいたらクセになるやつ。

Stone Roses の魅力は「甘くない刺激」

ローゼスは、マッドチェスターの象徴…なんて説明は後に回そう。
まず音だ。
• ギターはキラッと鳴ってるのに、ケバケバしくない
• メロディは軽やかだけど、奥に影がある
• ドラムは踊れるのに、クラブ向きすぎない

結局、全部が「甘すぎない」。
聴いてると、うまい酒の“余韻だけ引っ張られる感覚”になる。

ジョン・スクワイアのギターって、リフが噛みついてくるのに、最後はスッと消える。
ごまかしのない味。雑さじゃなくて「ちゃんと乱れてる」感じ。

2枚だけ残して、もう霧の中

ローゼスは解散→再結成→また霧散。
新しいアルバムの望みは今のところゼロに近い。
でも、それでいい気もする。2枚しかないから、逆に濁らない。
• 1989:衝撃のデビュー
• 1994:難産、でも僕はこのセカンドが大好き

セカンドが遅れに遅れてファンの期待を裏切り、賛否ゴチャゴチャ。
でも、時間置いて聴くと、やたら旨味がある。

アルバム2枚しかないけど「ベスト5」

曲は好みが分かれるから、完全にコヨーテ寄りの味覚で選ぶ。

I Wanna Be Adored


最初の香り。
“I don’t have to sell my soul” の冷たい自信。
最初の一口がいい酒ほど、後が怖い。

Fools Gold

夜、歩きながら聴きたい。
ダンスビートとサイケの混血。
甘さゼロ、刺激だけ残すカクテル。

Begging You

Second Coming から。マッドチェスターの真骨頂、陶酔しかない。

Love Spreads

こちらもSecond Comingから。
ブルース臭+ゴリッとした噛みごたえ。
ウイスキー単発じゃなく、香りを焦がした系。

Ten Storey Love Song

夜中に静かに飲む一杯。
もう踊らないけど、まだ帰らない。
余韻だけで成立する曲。

結局ローゼスって、酒と似てる

飲みやすいわけじゃない。
甘くもないし、ノリだけでもない。
けど、酔い方がクセになる。

ロックは強く酔わせようとすることがあるけど、ローゼスは違う。
「余韻で気持ちよくしてくる」。
悪くない酔い方だ。

おわりに

音楽と酒がないと人生は味気ない。
そう言うなら、ストーン・ローゼスは一度は味わっておいた方がいい。
2杯じゃ足りない夜も、たまにあるんだよ。