天美純米吟醸 – うすにごりから火入れへの美味しい発見

春のうすにごりとの出会い
去年の春、長州酒造の「天美純米吟醸うすにごり生原酒」と出会い、完全にファンになりました。2月〜3月の季節限定で発売されるこの一本は、ピンク色のラベルとうすにごりの美しさが印象的で、開栓時の「シュポッ」という音からすでに期待が高まります。
炭酸ガスを含んだフレッシュ&ジューシーな味わい、うすにごり特有の仄かな甘み、透明感のある酸、そして微かな苦みのアクセント。山田錦を60%精米して醸されたこの生原酒は、開栓後の味わいの変化も楽しめる魅力的なお酒でした。
火入れへの期待と発見
うすにごりの美味しさに感動した私は、迷わず火入れバージョンも購入しました。生原酒の躍動感とは異なり、火入れならではの落ち着いた味わいを期待していましたが、まさに期待通りの美味しさでした。
開栓時の音こそ控えめですが、やや甘めでほのかな果実の香りは健在。火入れによって角が取れ、よりまろやかで上品な味わいに仕上がっています。うすにごりで感じたフルーティーさは残しつつ、より安定した美味しさを楽しめます。
二つの表情を持つ天美の魅力
同じ天美純米吟醸でも、うすにごり生原酒と火入れではそれぞれに異なる魅力があります。生原酒のフレッシュで変化に富んだ味わいも素晴らしいですが、火入れの安定した美味しさも格別です。
どちらも私好みのやや甘めで果実香のある味わいで、日本酒初心者にも親しみやすく、かつ飲み慣れた人も満足できる絶妙なバランスを持っています。
長州酒造への信頼
うすにごりから火入れまで、一貫した品質の高さを感じる天美シリーズ。山口県の長州酒造の技術力と、丁寧な酒造りへの姿勢が伝わってきます。