真澄の記憶

「日本酒って美味しいな」と思った瞬間


コヨーテが初めて「日本酒って美味しい」と心から思った銘柄が、真澄でした。
会社員になって間もない頃、最初の上司がこう言ったのです。

「真澄の夢殿っていうの、いっぺん飲んでみ。夢の世界に連れてってくれるから」

上司の言葉を半信半疑で受け止めつつ、長野旅行の際に土産と自分用に「夢殿」を購入。値は張りましたが、口に含んだ瞬間、それまでの日本酒のイメージが一変しました。
当時は“淡麗辛口”が流行の中心でしたが、夢殿はその対極。濃厚で、豊潤で、奥行きのある旨味──これほどまでに日本酒が表情豊かなものだと気づかされたのです。

真澄の酒蔵


真澄を醸すのは、長野県諏訪市に本拠を置く宮坂醸造。創業は1662年、350年以上の歴史を誇る老舗です。
「真澄酵母(協会7号酵母)」の発祥蔵としても知られ、日本酒の世界に与えた影響は計り知れません。伝統と革新を両立させながら、国内外にファンを持つ酒蔵です。

軽やかな選択肢「真澄 白妙」


そんな真澄の中で、先日口にしたのが「白妙(しろたえ)」。アルコール度数を12%台に抑えた低アルコール純米酒です。爽やかで軽やか、それでいて真澄らしい旨味が感じられる一本。

正直、あの上司に見つかったら叱られるかもしれません。
「こんなの真澄じゃない!」と。

でもコヨーテも年齢を重ね、真夏の夜に軽めの白妙をキリッと冷やして飲む心地よさを知ってしまいました。きっと天国の上司も苦笑いしながら、「油断して飲みすぎるなよ」と声をかけてくれるでしょう。

真澄の定番ふたつ


白妙のような新しい挑戦がある一方で、真澄を代表する定番酒も健在です。
• 真澄 純米吟醸 辛口生一本
 穏やかな香りとスッキリとしたキレ味。食中酒として万能で、真澄の顔とも言える一本。
• 真澄 純米吟醸 すずみさけ
 夏季限定。爽やかな香味と軽快な飲み口で、季節の移ろいを感じさせる仕上がり。

どちらも「日々の食卓に寄り添う真澄」として、長年愛されてきました。

そして、特別な一本「夢殿」

忘れてはならないのが、上司に教えてもらった「夢殿」。大吟醸の中でも真澄の最高峰に位置づけられる特別な酒です。華やかな香りと重層的な味わいは、まさに“夢の世界”。記念日や大切な人との時間を彩る一本です。

コヨーテにとって真澄は、ただの銘柄ではありません。人生の節目節目で「酒の奥深さ」を教えてくれる存在なのです。

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📌 まとめ

初めて夢殿で衝撃を受け、今は白妙で季節を楽しむ。定番の辛口もあれば、特別な日に飲みたい大吟醸もある。真澄の幅広い世界は、まるで人生のステージそのもののように感じます。

あなたにとっての“真澄”を探してみては?

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