7/16は、スチュアート・コープランドの誕生日(age:73)〜80年代最強スリーピースの真の仕掛け人

Rock classic

7月16日は、スチュアート・コープランドの73歳の誕生日。彼こそが80年代最強のスリーピース「ポリス」の心臓であり、バンドの真の仕掛け人だったのではないだろうか。

スティングがソロで素晴らしい楽曲を生み出し続けているのは間違いない。しかし、あの独特の緊張感と躍動感、そして何より「ポリスらしさ」は、コープランドの革新的なドラム・プレイあってこそのものだった。

コープランドの技が炸裂する名曲たち

“Every Little Thing She Does Is Magic” (1981)


このトラックでのコープランドは、複雑なポリリズムと繊細なハイハット・ワークで楽曲に魔法をかけている。これぞコープランド・マジック。

“Next To You” (1978)


デビュー・アルバムから。パンクの荒々しさとレゲエのグルーヴを融合させたドラミングは、まさにポリス・サウンドの原点。

“>chttps://youtu.be/ifybcr2Goag

“Synchronicity I” (1983)


複合拍子を駆使した実験的なアプローチが光る。一般的なロック・ドラマーでは到底不可能な、数学的でありながら感情豊かなプレイ。

The Police ~ Synchronicity I ~ Synchronicity Concert [1983]
This live video shows The Police at The Omni Coliseum in Atlanta on 11-03-1983. Originally The Police wanted to release ...
The Police ~ Synchronicity I ~ Synchronicity Concert [1983]
This live video shows The Police at The Omni Coliseum in Atlanta on 11-03-1983. Originally The Police wanted to release ...

“Spirits in the Material World” (1981)


タイトで攻撃的なドラミングが楽曲のダークさを際立たせる。コープランドの持つ幅広い表現力を示す代表例。

/https://youtu.be/cDs9zbiumDc

解散後の多彩な活動

映画音楽作曲家として


ポリス解散後、コープランドは映画音楽の世界で大きな成功を収めた。オリヴァー・ストーンの「ウォール街」(1987)、フランシス・フォード・コッポラの「ランブルフィッシュ」(1983)など、数多くの話題作を手がけた。

クラシック音楽への挑戦


2000年代以降は、本格的なクラシック音楽にも挑戦。オーケストラ作品の作曲や、1925年のサイレント映画「ベン・ハー」のライブ・オーケストラ・スコアを作曲し、自らソリストとして演奏するなど、創作の幅を広げ続けている。

現在の拠点


ロサンゼルス・ブレントウッドの自宅スタジオ「The Sacred Grove」を拠点に活動。スヌープ・ドッグやベン・ハーパーなど、様々なアーティストとのコラボレーションも続けている。

音楽界における地位


2010年の「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において第7位に選出されるなど、その影響力は今も色褪せない。

ポリスの楽曲群を改めて聴き直すと、コープランドの存在がいかに大きかったかが分かる。スティングの歌詞とメロディー、アンディ・サマーズのギターも素晴らしいが、あの独特の「うねり」と「緊張感」を生み出していたのは、間違いなくコープランドだった。