クラプトンの人生〜ブルースに救われ、ブルースに還っていく

はじめに


来日回数の多さからもわかる通り、エリック・クラプトンは間違いなく「親日家」として知られている。

コヨーテは正直、三大ギタリスト(クラプトン/ジミー・ペイジ/ジェフ・ベック)の中では一番詳しくない。
ただ、この人の人生を追うと、音がただの「上手さ」ではなくなる。

・ヤードバーズ〜クリームの栄光
・親友の妻との三角関係
・アルコールと薬物依存
・そして、息子の死

これだけ振れ幅があると、ギターの音も変わらないわけがない。

クラプトンは「ブルースを弾く人」から、「ブルースそのものを背負った人」になった。

1. ブルース原理主義 — ヤードバーズ時代


最初はヤードバーズ。

ここでのクラプトンは、かなり面倒くさい。
ブルース原理主義。ポップに寄るのが許せない。

結果、「売れ線になったから辞める」というロック史に残る潔癖ムーブ。

でも、この時点でギターはすでに異常にうまい。

👉 代表曲
• For Your Love(※これで脱退)

👉 ポイント
「音楽より思想を優先した最初の決断」

2. 神になった瞬間 — クリーム


クリームで完全に覚醒。

「Clapton is God」と落書きされるほどのカリスマ。

ギター、ベース、ドラムの3人だけでここまでやれるのか、という衝撃。

👉 アルバム
• Disraeli Gears(1967)

👉 代表曲
• Sunshine of Your Love
• Crossroads

👉 ポイント
ここがピークと言っていい。
そして同時に、ここで燃え尽きてもおかしくなかった。

3. 三角関係と崩壊 — デレク・アンド・ザ・ドミノス


ここがクラプトンの人生の核心。

親友ジョージ・ハリスンの妻、
パティ・ボイドに恋をする。

で、それをそのまま曲にする。

👉 アルバム
• Layla and Other Assorted Love Songs(1970)

👉 代表曲
• Layla

👉 ポイント
ロック史上最高のラブソングのひとつ。
ただし「親友の妻に向けて書いた」という倫理的グレーさ込みで完成してる。

この後、クラプトンは薬に沈む。

4. どん底と再生 — 461 Ocean Boulevard


依存からの復帰作。

👉 アルバム
• 461 Ocean Boulevard(1974)

👉 代表曲
• I Shot the Sheriff

👉 ポイント
ボブ・マーリーのカバーをヒットさせるあたり、
「ギターヒーロー」から「音楽家」へシフトしている。

力みが抜けた分、逆に深い。

5. 成熟と円熟 — Slowhand


ここで完全に「大人のクラプトン」になる。

👉 アルバム
• Slowhand(1977)

👉 代表曲
• Wonderful Tonight
• Cocaine

👉 ポイント
もう速弾きで勝負してない。
歌と空気感で聴かせる領域。

6. 悲劇と祈り — Unplugged


ここが一番重い。

息子コナーの事故死。
4歳。

その悲しみから生まれたのが、

👉 アルバム
• Unplugged(1992)

👉 代表曲
• Tears in Heaven

👉 ポイント
この曲、反則。
背景を知って聴くと逃げ場がない。

クラプトンはここで「救われるために音楽をやる人」になる。

7. 原点回帰 — From the Cradle


最終的に戻る場所はやっぱりブルース。

👉 アルバム
• From the Cradle(1994)

👉 代表曲
• Hoochie Coochie Man

👉 ポイント
若い頃に憧れたブルースを、人生を全部背負った状態で弾く。

これ、説得力が違う。

まとめ


クラプトンは「テクニックの人」じゃない。

人生そのものが音になってる人。

・若さ → 尖り
・成功 → 傲慢
・愛 → 破綻
・喪失 → 静けさ

全部ギターに出てる。

だから、どの時期を聴くかで印象が全然違う。

もし1枚だけ選ぶなら難しいけど、
当たり前過ぎてるけどビギナーにはたぶんこう言う。

👉「Layla」か「Unplugged」から入れ

理由はシンプルで、
一番「人間」が出てるから。

おまけ


大事な曲を忘れていました。。