
〜70年代、音楽の地平を塗り替えた5枚〜
5/13はStevie Wonderの誕生日。
60年代から天才少年として活躍していた人だけど、
本当に凄いのはやっぱり70年代。
R&B、ソウル、ファンクを軸に、
ロック、ジャズ、ポップスまで自然に融合。
さらにシンセサイザーを武器にして、
ブラックミュージックの未来そのものを更新してしまった。
しかも実験的なのにポップ。
緻密なのにグルーヴィー。
スピリチュアルなのにキャッチー。
こんなバランス感覚の人、
たぶん二度と出てこない。
というわけで、
70年代黄金期を発売順で5枚。
1. 『Talking Book』(1972)
ここから完全に
「スティーヴィー・ワンダーの時代」が始まった。
ファンク、ソウル、ロック感覚、
さらにシンセの使い方まで全部が新しい。
おすすめ曲は
「Superstition」
「You Are the Sunshine of My Life」
「Tuesday Heartbreak」
「Superstition」はもう歴史的名曲。
ファンクなのにロック、
黒いのにポップ、
重いのに踊れる。
あのリフ一発で空気を変える。
2. 『Innervisions』(1973)
個人的には、
一番神がかってるアルバム。
社会問題や都会のリアルを描きながら、
サウンドは異様に美しい。
おすすめ曲は
「Living for the City」
「Higher Ground」
「Golden Lady」
特に「Living for the City」は、
もはや短編映画。
ニューヨークの雑踏まで見えてくる。
3. 『Fulfillingness’ First Finale』(1974)
前2作より少し内省的で、
静かな熱を持った作品。
派手ではないけど、
じわじわ深く沁みる。
おすすめ曲は
「Boogie On Reggae Woman」
「Creepin’」
「They Won’t Go When I Go」
夜に酒を飲みながら聴くと危険。
静かな曲ほど圧がある。
4. 『Songs in the Key of Life』(1976)
70年代ブラックミュージックの頂点候補。
2枚組+EPという大作なのに、
名曲しか入っていない。
おすすめ曲は
「Sir Duke」
「I Wish」
「As」
「Another Star」
そして「Isn’t She Lovely」は、
音楽そのものへの祝福。
こんな幸福な曲を書ける人がいるのかと思う。
5. 『Hotter Than July』(1980)
70年代黄金期の余韻を残しつつ、
より開かれたポップ感覚を手に入れた作品。
明るくカラフルだけど、
ちゃんと芯は熱い。
おすすめ曲は
「Master Blaster (Jammin’)」
「Lately」
「Happy Birthday」
レゲエへの接近も自然で、
全部スティーヴィー色になってしまう。
そしてLatelyでセットリストはいったん終わる。
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「エボニー&アイボリー」みたいな融和メッセージを歌う以前から、この人の音楽自体が、ジャンルも人種も全部飛び越えていた。
70年代のStevie Wonderは、
「名盤を作った人」というより、
音楽の可能性そのものを拡張した人だった。
